第11回 防災特別講演 「昭和100年、昭和の消防を振り返る」を開催しました
2026年3月18日
2026年3月17日、第11回防災特別講演として「昭和100年、昭和の消防を振り返る」をテーマに講演会を開催しました。
講師には元東京消防庁 消防総監の安藤俊雄氏をお迎えしました。
1926年(大正15年/昭和元年)に始まった昭和は、2026年で101年目を迎えます。私たちの社会システムの多くは、この激動の時代にその礎が築かれました。
本講演では、江戸・明治から昭和、そして現代に至るまでの東京消防の進化の歩みが紹介されました。

昭和に築かれた「命を守るシステム」
現在、私たちが当たり前のように利用している消防・救急の仕組みは、「昭和」という時代にその基礎が築かれました。
自治体消防制度の確立や救急車の導入、119番通報を支える体制整備、さらに特別救助隊の発足など、命を守るインフラ(社会を支える基盤)はこの時代に大きく発展しました。
その背景には、事故や大規模火災などの痛ましい災害があり、「同じ悲劇を繰り返さない」という決意のもと、制度や技術は磨かれてきました。
私たちの安全な暮らしは、こうした過去の教訓と先人たちの歩みの上に成り立っています。
「遠い過去の話」にしない
講演の締めくくりに、安藤氏は「日本は地震やゲリラ豪雨、土砂崩れ、火山噴火など、常に災害と隣り合わせの国です。昭和は映像が残っている時代であり、当時の災害の生々しさを直接感じることができます。これからの災害に備えるためには、過去の映像を見て、それを『自分自身の身に起こること』として置き換えて考えることが何より大切です」とお話されました。

安藤様、貴重なお話をありがとうございました。
次回の防災特別講演は、5月頃の開催を予定しております。
編集後記
今回の講演を通じて、江戸時代の「破壊消防(家屋を壊して延焼を防ぐ方法)」から現代の高度な救急・救助体制に至るまで、先人たちの積み重ねの大きさに深い感銘を受けました。
一方で、平成から令和にかけても大規模震災や土砂災害など、想像を超える災害が発生しています。これから先も何が起こるか分からないからこそ、歴史を単なる知識として終わらせず、自分自身の備えへとつなげていくことの重要性を強く感じました。
日々の業務の中では得がたい、貴重で実りある時間となりました。